現在、ボランティア活動を行っている仮設住宅は、電気・水道・ガスなどのライフラインを完備し、被災した道路も大部分が復旧しています。
震災直後のように、瓦礫の間を進み、重い食材や燃料を担いで運ぶようなことはありません。
そのため、高齢者や体力に自信のない方も、ボランティア活動に参加することが可能です。
しかし、被災地でのボランティア活動は、ボランティア本人の自発的な意思と責任により参加し、行動することが基本です。

 

 

事前に各自の責任において、お住いの市町村の社会福祉協議会等で「ボランティア活動保険」に加入手続きをすませてください。

 

 

震災直後は何よりもまず食料の配給・生活必需品の確保が最重要課題でした。
しかし、避難所から仮設住宅に移り、生活が落ち着いていく中、求められる支援は多様化しつつあります。
炊出しは、「食料の配給」から「語らいの場つくり」へと変わり、テント居酒屋やテント喫茶で団らんの時間を持つようになっています。
また、ボランティア参加者の特技や趣味をいかした腕輪念珠づくり、手芸や生け花教室なども、非常に歓迎される支援活動です。

 

 

ボランティア活動の心得としては、「無理な活動はしない」、「相手の立場に立って考える」、「約束や秘密は守る」などなど、ボランティアに関する様々な団体等のホームページに掲載されていますので、活動前にご確認ください。
大切な心得であっても、頭ごなしに言われるとボランティア活動への参加を躊躇させ、結果、ボランティア活動の機会や可能性を失われてしまうかもしれません。
「被災地」であるということを心の片隅に置き、「思いやり」と「謙虚さ」、この二つを常に意識しながら活動いただければと思います。
また、ボランティアを継続して行っていただくためにも無理をせず、自立したボランティア活動を目指していただき、活動の中で個々の知識やノウハウとともに大切な心得を身につけていただきたいと思います。

 

 

仮設住宅暮らしで大人同様に子どもたちもストレスを溜め込んでいます。
子どもたちと一緒に遊び、たくさん話を聞くなど、子どもたちと寄り添う時間も大切にしてください。
しかし、親御さんとの信頼関係を築くためにも、子どもの勉強、門限、食べ物の大切さなど、しつけにも配慮した対応を心がけてください。

 

 

震災直後とは違い、仮設住宅でのボランティア活動はいわゆる「動きやすい服装」で結構です。
団体によっては、名前がわかるよう名札をつけたり、養生テープなどに名前を書いて服に貼っています。